Kensingtonの古いトラックボールが不調になったので、サンワサプライの「Force」を買ってみました。

これを選んだのは、左右対称なのとボールが大きいから。


トラックボールを使い始めたのは、Windows 3.1で仕事をしていた頃、長時間マウスを操作し続けた結果、右肩が痛くなって作業ができなくなったためです。右利きなので左手ではマウスはうまく操れず、トラックボールしかすぐに解決する方法がなかったのでした。
で、Macを左手で操作するために購入したのが、Kensingtonの大きなボールがついたトラックボールでした(当時は ADB接続だった)。日本ではほとんどみかけなかったので、確かPC Connectionあたりでメールオーダーしたと思います。
消極的な理由で使い始めたトラックボールでしたが、使ってみると思いのほか心地いいものでした。ボールは指ではじく感じで操作するとガーッとしばらく転がり続け、ずっとボールをこねこね動かす必要がありません。それにKensingtonのドライバーが秀逸で、Macのマウスと同じように、ボールを動かす速度に応じてマウスカーソルの移動距離を設定できました。ゆっくり動かすとマウスカーソルの移動距離が小さくなり、精密な操作ができます。画面の端から端にマウスカーソルを移動するときは、素早くボールを動かせば一気に移動できます。動作が快適だったのと、利き手が自由になる便利さから、トラックボールがすっかり気に入ってしまい、右肩の調子が良くなった後も左手で使い続けていました。

MacのADBがUSBになった後、KensingtonのOrbitを買ってみましたがこれは全然ダメでした。最初期のモデルだったので今はどうなのかわかりませんが、ボールがガーッと転がり続けることはなく、快適さがなくなってしまいました。それに1カ月ぐらい使っているとボタンが壊れてしまい、ADBで使っていたモデルと似ているExpert Mouse Proに乗り換えることに。

今回買ったForceとExpert Mouse Proを並べるとこんな感じ。

トラックボールはほかにもいろいろ製品がありますが、ほとんどが右手の親指でしか操作できない形をしています(かっこよくて高機能なロジクールのものとか)。左手の中指と人さし指でボールを操作したいので、左右対称の製品を選ぶことになり、もう限られたものしかありません。Expert Mouse Proのたくさんついているボタンは使わなかったし(手が大きい人しか使えないと思う 🙂 )、ボタンが少なく、ボールが大きいものということでForceを選びました。
MacではMac OS X標準ドライバーで使用することになり、標準的な2ボタンマウス扱いになります。Kensingtonのドライバーのように加速度設定を好みに合わせて変更したり、ボタンに機能割り当てるといったことはできません。付属のWindows用のドライバーはなかなか機能が豊富で、左側についているマジックローラーの設定、ボタンへの機能割り当て、画面にEasy Jump(円形に配置された多機能ボタンのようなもの)を表示して拡張機能を利用、といったことができます。
ボールの動きは、さすがに100ドルを超えるExpert Mouse Proには及びませんが、まずまず滑らか。マウスカーソルを遠くに飛ばす中指と人さし指ではじくような操作もそれなりにできます。中央が盛り上がった独特の形は、最初は少し違和感がありましたが、慣れると手前のカーブが下がっている部分をパームレストとして使えます。
といったわけで、普段は右手でマウス、疲れたら左手でトラックボールという環境が復活しました。

しかし、久しぶりに出たKensingtonの新製品「SlimBlade Trackball」が気になる・・・。

なんか、かっこいいし 🙂

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