ITmediaで、Palmデバイスの手書き入力システム「Graffiti」に対してXeroxが起こしていた訴訟に判決が出たことが報じられていました。Xeroxが主張する特許が無効と判断されたそうです。1997年から始まり、7年後の判決です。この間、3COMの子会社だったPalmは、Palm Computingとして独立、PalmからHandspringが分離、一時は倒産の危機、PalmSourceのスピンアウト、再びHandspringと一緒になりpalmOneにと、PDAシェアNo.1の地位を保ちながら激動の時期を乗り越えてきました。また、訴訟の影響でPalm OS標準搭載のGraffitiが似て非なるGraffiti2に変更され、ベテランユーザーは操作の違いにとまどうことになりました。
最近のCLIEには日本語が手書き入力できるDocuma Japaneseが搭載されているので、日本ではGraffitiと聞いてもピンとこないユーザーが多いのかもしれませんが、ずっとPalmを追いかけているユーザーには感慨深いニュースだと思います。

Palmを使う前はNewtonを使っていて、いまでもNewtonが理想のPDAだと思っているのですが、手書き入力の精度については納得できず、Newton用のGraffitiを使っていました。
パッケージが残っていたので、記念に(?)掲載します。

Palm Computing製で、コピーライトは1994年になっています。
謳い文句は「100%に近い正確な入力」です 🙂